創立記念講演「千葉工ラグビーに育てられた私の人生」

 創立記念講演、ことしは日本で開催されるラグビー・ワールドカップ2019日本大会にちなみ、千葉工業高校ラグビー部の先輩である中村勇三郎氏を招き、「千葉工ラグビーに育てられた私の人生」と題して、お話をしていただきました。

 

 中村勇三郎氏は1963年(昭和38年)機械科卒、トヨタ自動車工業に2年間勤めた後、法政大学法学部に学び、卒業後はリコー(RICOH)へ入社され、ラグビーとともに人生を歩まれました。

 

 幕張中学校から25名志望の中1人しか受験できなかった千葉工業高校。中学生のときにラグビーのテレビ中継を見て、ラグビーというスポーツに魅せられたのが、ラグビー部への入部となり、そこで掛け替えのない6人の仲間に出会ったという。千葉工業卒業後トヨタ自動車に入社した後、2年遅れで法政大学法学部に入学。序列の厳しい運動部で、4年次には主将となったが、準決勝で慶応大学に敗れる。大学卒業後、トヨタ自動車への再就職がかなわず、リコーに入社し、社会人ラグビーと仕事を両立させ、3回の優勝を果たしたなど、大変貴重なお話を伺いました。

 

 講演の最後に、『生徒諸君に伝えたいこと』として、「高校を最後まで頑張りぬいた6人のメンバーとの出会い、梅山先生との出会い、ラグビーを通して様々な人との絆が生まれ、一生の宝になりました。生徒の皆さん、これからたくさんの出会いが待っています。そこでの出会いは宝です。出会いを大切にしてどうぞ絆を深めてください」と締めくくりました。

 そして、「ラグビー賛歌」と「W杯プロモーションビデオ」が披露された後、次のような質疑応答がなされました。

生徒 私もラグビーを続けており、つらいこともあるが、どうしたら中村先輩のように乗り越えられますか。

中村講師 私はラグビーが好きで、これ以上のスポーツはないという理解のもとに取り組んできたので、ラグビーがきついとか苦しいとか、そういうふうに思ったことはほとんどありません。

生徒 法政大学で主将を務めたということですが、どうしたら部長らしく人をまとめられるのでしょうか。

中村講師 法政大学のキャプテン時代の話ということですね。準決勝で慶応大学に敗退し、決勝戦に進出できなかった苦い経験を持っているので、私はキャプテンとして優等生とは言えません。難しい回答になるが、一生懸命好きでやってきたスポーツなので、みんなは最後まで付いてきてくれたと私は信じています。(i.k)